酔鯨酒造は、サステナブルな酒造り実現のため、ZeveroのAIを活用した炭素会計プラットフォームを採用した。11月7日、Zeveroが発表した。
近年、日本酒は世界的に人気が高まっている。酔鯨酒造は「Enjoy SAKE Life」をテーマに、世界中の人々に日本酒の魅力を届けることを目指している。その中で、酒造りにおけるサステナビリティを新たな付加価値として模索していた。
Zeveroは、AI技術を用いた炭素会計プラットフォームを提供し、世界各地で持続可能な取り組みを支援している。英国では、複数のクラフトビールメーカーの脱炭素化やCFP(製品のライフサイクルにおけるCO2排出量)算定を支援した実績を持つ。酔鯨酒造は、Zeveroの知見やノウハウが自社のサステナブルな酒造りの取り組みに活かせると考え、協業に至った。
酔鯨酒造の代表取締役上田正人氏は、「今や日本酒は世界的な広がりを見せておりますが、元来日本酒は『國酒』と呼ばれており、古来より人々の生活と喜怒哀楽に寄り添ってきました。そのような日本酒文化を未来に向けて発展的に継承するため、Zevero社にご支援いただき脱炭素化を含む『サステナブルな酒造り』への取り組みを行って参ります」とコメントしている。
ZeveroのAI搭載の炭素会計プラットフォーム導入により、酔鯨酒造のCO2排出量を高精度に測定・分析する。これにより、酔鯨酒造全体のエネルギー使用や排出源を詳細に把握し、効率的な排出削減戦略の策定と実行を支援する。さらに、Zeveroは、英国における複数のクラフトビールメーカーのCFP算定を支援した知見を活かし、酔鯨酒造におけるCFP算定もサポートする。製品の新たな付加価値となるサステナビリティについて、困難な数値化を支援する。
酔鯨酒造は、今回の取り組みを通じ、日本国内のみならず、グローバルにおいても「サステナブルな酒蔵」となるための基盤を強化する。Zeveroは、AI技術とグローバルな知見を活かし、酔鯨酒造と共に環境保全と経済発展を両立させる取り組みを進めていく方針だ。