陸洋コンサルタント、Zoho CRMで業務効率化と経営精度を向上

2025年9月16日18:51|ニュースCaseHUB.News編集部
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 陸洋コンサルタントは、複雑な案件情報や原価の一元管理を目的に、ゾーホーの顧客関係管理ツール「Zoho CRM」を採用した。9月16日、Zoho CRMを提供するゾーホージャパンが発表した。業界特有の業務フローに合わせた管理体制を独自に構築することで、業務効率化と経営精度の向上を目指す。

 建設工事の調査・分析を専門とする陸洋コンサルタントは、年間約300件の案件を受託し、詳細な報告書作成を伴う膨大な情報を扱っている。従来は、これらの情報をすべて紙に出力し、Excelへの転記、部署間の手作業による連携を行っていた。また、案件ごとに異なる請求書発行作業も大きな業務負荷となっていた。

 このような業務課題を解決するため、陸洋コンサルタントは「Zoho CRM」の導入を決めた。同ツールは管理項目やタブを自由に設計できるカスタマイズ性の高さが特徴。このため同社は、三層構造の顧客情報や、写真枚数に応じたインク代を自動計算する仕組みなど、自社の業務に最適化された独自の管理体制をZoho CRM上に構築した。この柔軟性を高く評価している。

 陸洋コンサルタントではZoho CRMを業務の中核に据え、案件の調査内容や担当者、進捗ステータス、詳細な原価や利益率まで、すべての情報を「現場」タブに紐づけて一元管理している。これにより、手作業による集計の手間やミスが削減され、経営判断の精度が向上した。また、案件の進捗状況が全社でリアルタイムに可視化されたことで、情報の抜け漏れや伝達ミスが大幅に減り、部署間の連携も円滑になった。これらの取り組みの結果、担当者によっては1日4時間ほどの業務時間短縮につながっている。

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CRMの画面イメージ

 今後はZoho CRMに蓄積されたデータを活用し、より公正な人事査定制度の構築を目指す。担当した案件の写真枚数や棟数といった客観的なデータから、個々の社員の作業負荷や貢献度を正確に把握し、評価に反映させていく計画だ。

ニュースリリース