ビッグローブは、課金・請求システム刷新のため、サブスクリプションサービスの収益化プラットフォーム「Zuora」を採用した。2024年11月12日、Zuora Japanが発表した。
ビッグローブはインターネット等のネットワークを利用した情報サービス提供および付帯・関連業務をサブスクリプション・ビジネスとしている。35年間の長きにわたり課金・請求システムを使用してきたことで、システムの複雑化・老朽化が進み、柔軟性、拡張性、スケーラビリティ不足が課題となっていた。システム保守・運用コストの高止まりや、ビジネスニーズへの迅速な対応が困難な状態だった。そこで、ビッグローブは課金・請求システムのアーキテクチャを抜本的に見直し、Zuoraの採用を決定した。
Zuoraは、サブスクリプション・ビジネスにおける収益化のためのプラットフォーム。上流から下流までのプロセス(プライシング・契約管理・請求管理・回収管理)を高度に自動化し、設定ベースで定義が可能であるため、変更への迅速な対応が行える。
Zuoraの採用で、ビッグローブは複雑な課金・請求業務プロセスの効率化、ビジネスのスケールに合わせた拡張を容易にする。具体的には、Zuoraにより課金・請求業務プロセスを一括で管理し、自動化で運用プロセスを効率化して、顧客のニーズに応じた多彩な決済方法にも柔軟な対応が可能となる。
また、Zuoraのサービスは、11月7日に稼働開始を発表した日本データセンター上で稼働する。ビッグローブはすでに利用しているCRMやERPと国内でのZuoraの統合的な連携で、顧客に信頼性の高いサービスの提供が可能となる。ビッグローブはZuora日本データセンター上でZuoraを利用する初の企業となる。
ビッグローブ取締役執行役員常務の高宮展樹氏は、「サブスクリプション・ビジネスにおけるベストプラクティスを提供するZuoraの採用により、ビッグローブの課金・請求システムは刷新され、将来に向けて多様化するお客さまのニーズに応じて多彩な決済方法にも柔軟に対応できるようになり、我々の事業成長に合わせた拡張性を手に入れることができます。また、Zuora日本データセンターでのZuoraのサービス活用により、お客さまに信頼性の高いサービスを提供できると確信しています」とコメントしている。